子どもと過ごす時間は永遠ではない。
ウチのは男の子なんで反抗期もあるだろうし、きっと親離れも早いんだろう。
いずれ友達ができ、親友と呼べる仲間ができ、彼女ができる。
そして人生の伴侶を見つけ、結婚して子どもができるかもしれない。
そんなまだ見ぬ未来を思うと急に寂しくなった。
約3000gで産まれた赤ん坊は、いつの間にかハイハイができるようになり、歩けるようになり、言葉を話せるようになった。
あっという間だ。
「ママ」と呼ぶようになったのは、話せるようになってすぐだった。そのあと随分経ってから「パパ」と言うようになった。
少しの嫉妬。
ママと過ごす時間のほうが圧倒的に長いから、そんなことは分かりきってるんだけど、やっぱり少し悔しかったりする。やはり母親は偉大だ。
これから成長するにつれて、呼ばれ方も変わってくるだろう。
パパからお父さんへ、最後は親父と呼ばれるんだろうか。
いま永遠に続くと錯覚している子どもとの時間は、思いのほかあっという間に終わってしまうのかもしれない。
寂しさと切なさとその日が来ることの怖さが入り混じったなんとも言えない気持ちになる。
おそらくボクにできることは、その限られた時間の中で、自分にしかできないことを後悔しないよう子どもに伝えていくことなんだろう。
毎日のように「パパ!パパ、遊ぼ!」と言ってやってくる我が子。
そのパパと呼ぶ回数が0になるまで。