「嫌われる勇気」は吃音に悩む人が読むべき一冊

吃音持ちの人なら一度は読んでおいて損はないと思う本に出会ったので紹介します。タイトルは「嫌われる勇気」。100万部を突破したベストセラーなので知ってる人やすでに読まれた方も多いかと思います。

嫌われる勇気とは?

フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?もしくは、なにも変わらないのか…。さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょう―。

まず前提としてこの本を読んだからといって吃音が治るということではありません。ただ、吃音に対する捉え方や、日々の生活が今までよりもシンプルになって生きやすくなる可能性は大いにあると思います。現に僕自身も考え方が変わりましたし、この本で学んだことは忘れずにおこうと思えるものばかりでした。

吃音の話が終盤に出てくる

本の終盤に哲人が吃音のワークショップに参加したという話が書かれています。

序盤から中盤にかけて、これは吃音持ちの人にも当てはまることだなーと思いながら読み進めていたので、吃音のことが書かれている箇所を読んだときはかなり驚きました。知らないだけなのかもしれないですが、タイトルに吃音やどもりというワードが入っていない本に吃音のことが書かれているのは稀なことなのかなと思ったので。

どうして吃音がつらいのか?

吃音について書かれていた箇所でここ重要かも。という部分を一部抜粋してみますね。

吃音に悩む人たちは「自分の話し方」だけに関心を寄せ劣等感や生きづらさを感じている。その結果自意識が過剰になり、ますます言葉を詰まらせてしまう。


吃音を笑ったり小馬鹿にする人はこちらから関係を断ち切ってしまってもかまわない。


対人関係がうまくいかないのは吃音のせいではなく、「自己受容」や「他者信頼」、または「他者貢献」ができていないのが問題なのにどうでもいいはずのごく一部にだけ焦点を当てて、そこから世界全体を評価しようとしているのは誤ったライフスタイルとのこと。

確かに自分の話し方だけにスポットを当てて考えていたなと。どもったら笑われるんじゃないか、陰口を言われるんじゃないか…まわりの目が怖くて吃音のループに陥ってしまうのだと思います。

結構尖った表現のところもありますが、一部抜粋しただけなので、詳細は本を読んでみることをおすすめします。「自己受容」や「他者信頼」、「他者貢献」についても詳しく載っていますよ。


僕は吃音を治すのではなく共生するほうを選んだので、吃音について考えることが少なくなり生きるのが楽になりました。もちろん落ち込むことはまだありますが前に比べればだいぶ良くなったと思います。
その共生するという決断を間違ったものではなかったんだなと思わせてくれたのが「嫌われる勇気」でした。100万部も売れてみんなに読まれるのはちゃんとした理由があるんですね。

この本に出会えてよかった。
吃音に悩まれてる方は一度読んでみることをおすすめします。

それではまた。
@パパきんめでした。

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